「木の国」が育む“わかやまジビエ”

ジビエについて

ジビエについて

厄介者がご馳走に
「わかやまジビエ」ができたわけ

和歌山は県の面積の4分の3以上が森林という、まさに「木の国」。
豊かな自然の中で育つ鹿や猪といった野生鳥獣。その頭数は年々増え続け、鹿だけでも54000頭(H27公表)と15年で約5倍に。それにともなって果樹や林産物など作物の被害も増え、被害額は年間3億円にのぼるようになりました。
以前は駆除のために捕獲した個体は、大半を廃棄していた現状から、もっと有効活用できないかと始まったのが「わかやまジビエ」の取り組みです。


「わかやまジビエ」とは、和歌山県内で捕獲され、食品営業許可を受けた県内施設で適切に処理加工された野生の猪や鹿のことを指します。 もともとは高級食材で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから愛されてきたジビエ。

野生なので、季節や個体によって味が違うこともその魅力のひとつです。山野を駆け回った天然の肉はよく引き締まり、低カロリーで高タンパク、鉄分も豊富な、まさに「山の恵み」と言って過言ではありません。

とはいえ、血抜きなどの処理がうまくできていないと独特の臭みが出るため、不味いというイメージを持たれがちでした。そのため、県が衛生管理ガイドラインを設け、それをクリアし、適切な知識と必要な技術を備えた処理施設を認証。

他にも学校の給食にジビエメニューを導入するなど、鳥獣被害の現状やジビエのおいしさを知ってもらうための新たな取り組みが始まっています。 雪に覆われた北の冬と違い、温暖な和歌山の地で育つ鹿や猪は寒さにより痩せこけることがないため、脂をしっかりと蓄えているのが特徴です。紀州の山が育んだ力強く生命力にあふれたご馳走を、ぜひ一度味わってみてください。

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